日本語教育能力検定試験V問題 8 作文サクブン授業ジュギョウ 【はま先生解説センセイカイセツ 毎日マイニチのんびり日本語教師ニホンゴキョウシ
  トイ1 【(ア)】にれるのに適当テキトウなものをエラ     不正解フセイカイ 問1の解き方【CEFRのA2レベルのCan-do】
CEFRはときどき出題されるので
1 ふるさとの案内アンナイしたい場所バショについてクワしく明瞭メイリョウ文章ブンショウ A2がどのぐらいのレベルか知っておいてください。
2 ふるさとの複数フクスウ観光地カンコウチ紹介ショウカイヒトつのナガれにまとめた文章ブンショウ シンプルに言えば
3 ふるさとが紹介ショウカイされた記事キジ自分ジブン経験ケイケンとを関連カンレンづけた文章ブンショウ A:初級 B:中級 C:上級 です。
4 ふるさとのおすすめの場所バショについてミジカ簡単カンタンブン使ツカった文章ブンショウ 本問はA2ですから初級です。
選択肢1
この選択肢は難しい。Aが初級だと知っていなければ切れないです。
「詳しく明瞭な文章」は初級では難しいです。
選択肢2
この選択肢は資料を見れば切れます。
資料の2課題の提示を見ると
「あなたのふるさとの有名な場所などについて300字ぐらいで書いてください」
とあります。
「複数の観光地」という指定はありませんので明らかに変です。
選択肢3
この選択肢も同じく「自分の経験」を書けという指定はありませんので
明らかに変です。
選択肢4
これです。「短い簡単な文」
初級にふさわしいです。
よって、答えは4
  トイ2 マインドマップの作成方法サクセイホウホウとして適当テキトウなものをエラ   正解セイカイ 問2の解き方【マインドマップの作成方法】
マインドマップとは何か?という問題です。
1 「ふるさと」について、分析ブンセキ視点シテン立方体リッポウタイタトえて6側面ソクメンから分析ブンセキしたり
論証ロンショウしたりしながら内容ナイヨウ充実ジュウジツさせていく マインドマップとは、紙の中央にキーワードやイメージを描き、
その周りに頭に浮かんだことを書き出し、線でつないでアイディアを整理することです。
2 カミ中央チュウオウに「ふるさと」とき、そのマワりにアタマかんだことをきだし、 よって、答えは2
センでつないでアイディアを整理セイリする
3 イマんでいるマチ」と「ふるさと」の共通点キョウツウテン相違点ソウイテン両方リョウホウをリストアップして
整理セイリしながらいていく。
4 「ふるさと」についての教師キョウシ質問シツモンコタえたカードをナラべ、まとまったブン
てていく
  トイ3 ピア・レスポンスをオコナ目的モクテキとして不適当フテキトウなものをエラ   正解セイカイ ピアは英語でpeer(同等の人・対等の人)です。 ピアは日本語教育能力検定試験の大好物なのでここで整理しておきます。  
「同等」「対等」なので、選択肢1の「言語能力が高い者に                
1 言語能力ゲンゴノウリョクタカモノヒクモノ作文サクブン添削テンサクさせることで、マナびの意欲イヨクたせる 低い者の作文を添削させる」のは明らかに変。 英語でpeer:対等の人、同等の人、仲間        
2 からの質問シツモンコタえる過程カテイで、自分ジブンきたいことを整理セイリさせる よって、答えは1 ピアとは、同等の人が協力することです。        
3 ホカ作文サクブン意見イケンすることで、自分ジブン作文サクブン批判的ヒハンテキ分析ブンセキするチカラにつけさせる                
4 視点シテン意識イシキさせることで、自分ジブン推敲スイコウするチカラにつけさせる。 ピア・ラーニングの意味          
ピアラーニングとは、少人数のグループで学習者が互いに話し合い協力しながら学ぶ学習。
自律性を高める効果があります。          
協働学習とも言います。          
  トイ4 教師キョウシによるフィードバックの留意点リュウイテンとして適当テキトウなものをエラ   正解セイカイ  選択肢1                
 これは完璧なフィードバックです! 学習者の作文を直すのって実はかなり苦労します。 ピア・リーディングやピア・レスポンスはピア・ラーニングの一種です。  
1 学習者ガクシュウシャ意図イト反映ハンエイできるよう、原文ゲンブンかしつつ不自然フシゼン部分ブブン添削テンサクする。 単語レベルの間違いもあるし、文型レベル、談話レベルの間違いもあります。                
2 学習者間ガクシュウシャカン不公平フコウヘイショウじないよう、添削テンサク仕方シカタやヒントのアタカタ統一トウイツする 部分的に訂正するのか、全体的に訂正するのかで教師の疲れも変わります。 ピア・ラーニングの例            
3 学習者ガクシュウシャ意欲イヨクがないよう、意図イト不明フメイブン指摘シテキせずそのままにする ”原文を生かしながら”不自然な部分を添削できるとすれば、それは作文添削の神。 ・20名のクラスで4名ずつのグループを作って話し合いを行う。    
4 学習者ガクシュウシャ印象インショウノコるよう、スグれたテンよりも間違マチガいを強調キョウチョウしてシメすようにする。 だいたいマジで添削しようとすれば原文なんてほとんど残らないんで                
 選択肢2 ピア・リーディングの意味          
 「不公平が生じないように」で釣ってるんだと思いますけど、 学習者同士が対話し、助け合いながら理解していく読解活動の事    
学習者によって苦手な部分は違うし、間違う部分も違うし、当然添削の仕方は変わってきます。 ピア・リーディングの例          
 選択肢3 ・2人1組で一つのテキストを読む。        
 自分の作文を隅々まで添削されたらやる気を失うって人もいるでしょうけど、                
間違っている部分を指摘してあげるのは教師の責務なのでそのままにするのは良くないです ピア・レスポンスの意味          
 選択肢4 ピアレスポンスとは、仲間の書いた作文に対して      
 優れた点をちゃんと褒めてあげるのも重要だし、 コメントをし合うこと。作文の手法です。        
間違っている部分をちゃんと指摘してあげるのも重要。どっちが重要とかはなく、                
どっちも重要です。 読み手からの質問に答える過程で          
自分の書きたいことを整理される。          
  トイ ポートフォリオにカンする適切テキセツなものをエラ     正解セイカイ  ポートフォリオとは、学習記録のことです。 他の作文に意見することで自分の作文を        
教師なら自分の授業を振り返るための記録など、 批判的に分析する力を身につけることができる。      
1 学習者ガクシュウシャ学習過程ガクシュウカテイ活動記録カツドウキロクでなく、最終的サイシュウテキ作品サクヒンノコす。 学習者なら自分の学習過程で書いたノートや作文、作品などを指します。 読み手の視点を意識させることで自分で        
2 学習者ガクシュウシャ学習過程ガクシュウカテイモチいた資料シリョウ成果物セイカブツ保存ホゾンし、学習ガクシュウカエる。 推敲する力を身につけることができる        
3 教師キョウシ指示シジシタガって、学習者ガクシュウシャ学習改定ガクシュウカイテイ配布ハイフされた教材キョウザイ保存ホゾンする  1 活動記録も作品もポートフォリオに含まれます。 などのメリットがあります。          
4 教師キョウシ各学習者カクガクシュウシャ学習ガクシュウ過程カテイ記録キロク管理カンリして成績評価セイセキヒョウカモチいる。  2 活動記録や作品が残っているので、それらから振り返りを行うことができます。                
 3 配った教材、プリントなどを保存させる? ファイリングか何かか? ピア・レスポンスの例            
 4 ポートフォリオは教師も学習者も自分の反省のために用いるものなので、 ・3人1組になって書いた作文を読み合いコメントする。      
          成績評価とは関係ありません。                 
したがって答えは2です。 ピア・サポートの意味            
ピアサポートとは、同じような立場の人による        
サポートのこと。            
支援を受ける側と年齢や社会的条件が似通っている者が支援の担い手となります。  
               
支援を行う側と受ける側の二者間だけではなく、      
スーパーバイザーを含む三者間や          
コミュニティの間で行うこともできます。        
対面による形態だけでなく、          
紙面やインターネットを介して行うこともできます。      
ピア・サポートの例            
・アルコール依存症の患者同士が話し合う        
・留学生同士が話し合う。