試験T 問題12
日本語教育能力検定試験T問題12 【日本語の歴史】
言語間ゲンゴカン語彙ゴイ特徴トクチョウ調シラべると、オナ事象ジショウでもトラカタコトなることにきがつく。こういった現象ゲンショウ 【はま先生解説センセイカイセツ
ロンじた理論リロンに、サピア・ウォーフの仮説カセツがある。この仮説カセツによると、タトえば、色彩シキサイ機構キコウカンする
語彙ゴイ言語ゲンゴによって事象ジショウカタコトなる。また、ある社会シャカイにおいては、特定トクテイ一般化イッパンカした
意味イミ使用シヨウされるレイやそのギャク現象見ゲンショウミられる。さらに、言葉コトバなど、特定トクテイ場面バメン縁起エンギ
ワルしを藩兵下ハンヘイシタ語彙ゴイもある。日本語ニホンゴ語彙ゴイ出自シュツジによって和語ワゴ漢語カンゴ外来語ガイライゴコンシュにわけられて
おり、表記ヒョウキ複雑フクザツであるという党口調トウクチョウがある。        
  モン1 サピア・ウォーフの仮説カセツ説明セツメイとして適当テキトウなものをエラ   正解セイカイ サピア・ウォーフの仮説とは、考え方や物事に対する見方は母語の影響を受けるという仮説。
言語相対論とも。強い仮説と弱い仮説がある。
1 参加者サンカシャ場所バショ話題ワダイの3要素ヨウソ言語ゲンゴ使用シヨウ複合的フクゴウテキ影響エイキョウするというカンガカタ 選択肢を見ていくと「思考や経験様式が言語に依存している」というのは上の定義の言い換えであることがわかります。
2 内容ナイヨウアラワ次第シダイ抽象的チュウショウテキハタラきをたすようになるというカンガカタ
3 社会構造シャカイコウゾウ言語ゲンゴ文法提携ブンポウテイケイ影響エイキョウアタえているというカンガカタ よって、答えは4
4 母語話者ボゴワシャ思考シコウ経験様式ケイケンヨウシキ言語ゲンゴ依存イゾンしているというカンガカタ 母語話者の思考や経験様式が言語に依存しているという考え方。
  トイ2 色彩シキサイ気候キコウカンする語彙ゴイ言語ゲンゴによって事象ジショウカタコトなる。   問2 色彩や気候に関する語彙
    このレイとして適当テキトウなものをエラ       不正解フセイカイ 色彩に関する日本語と外国語の違いといえば、例えば、肌色ですね。
昔は日本人の肌色がだいたい同じだったからよかったものの、
1 日本語ニホンゴには「常識ジョウシキ」「哲学テツガク」のように西洋語セイヨウゴ翻訳ホンヤクした語彙ゴイがある アメリカで肌色と言われたって何色やねん! となります。
2 日本語ニホンゴには「アツい」「アツい」のように同音異義ドウオンイギ語彙ゴイがある。
3 日本語ニホンゴには「アニ」「オトウト」のようにまれた順番ジュンバンオウじた語彙ゴイがある また、日本語は自然を表す語彙が多いと言われています。
4 日本語ニホンゴには「旦那ダンナ」「刹那セツナ」のように仏教ブッキョウツウじてハイってきた語彙ゴイがある。 例えば、雨でも、春雨(はるさめ)五月雨(さみだれ)、時雨(しぐれ)など、いろいろあります。
選択肢を見てみると「日本語には」と全て書いてあるので、
日本語にあって英語にないものを探せばいいと。
選択肢3
日本語には「兄」「弟」という語彙の違いがありますが、英語ではどちらも「brother」です。
よって、答えは3
  トイ3 特定トクテイ一般化イッパンカした意味イミ使用シヨウされるレイとして適当テキトウなものをエラ 不正解フセイカイ 問3 特定の語が一般化した意味で使用される例
特定の語が一般化した意味で使用される例といえば「宅急便」ですね。
1 瀬戸物セトモノ
2 卵雑炊タマゴゾウスイ これは本来、クロネコヤマトの宅配サービスを表す言葉で、ヤマト運輸の登録商標です。
3 花吹雪ハナフブキ しかし、佐川さんが来たとしても我々は「宅急便」という言葉をよく使います。(本来の一般的な言葉は「宅配便)
4 親子丼オヤコドン スタジオジブリさんも気づかぬまま『魔女宅急便』というタイトルをつけてしまったほど。
選択肢1 瀬戸物
瀬戸物は本来、瀬戸地方の焼き物(陶磁器)のことを指していましたが、現在では陶磁器一般のことを指しています。
選択肢2 卵雑炊
卵雑炊は、もとから「卵が入った雑炊」のことを指す一般的な言葉です。
選択肢3 花吹雪
花吹雪は、花が乱れ散る様子を吹雪に例えたメタファー(隠喩)です。
選択肢4 親子丼
親子丼は、「親」という上位概念で「卵の親」という下位概念を指しており、
「子」という上位概念で「ニワトリの子」という下位概念を指しているので、シネクドキ―(提喩)です。
よって、答えは1
  トイ4 言葉コトバえた表現ヒョウゲンレイとして適当テキトウなものをエラ   不正解フセイカイ 問4 「忌み言葉」を言い換えた表現の例
忌み言葉とは、不吉なので特定の場面で使用を避ける言葉です。
1 葬式ソウシキで「おナグサめの言葉コトバもございません」とう。 選択肢の場面を考えて、本来は別の言葉を使用しそうだがそれを避けているものを考えると…
2 葬式ソウシキで「ご愁傷様シュウショウサマです」とう。
3 結婚式ケッコンシキで「ムスびになりますが」と 選択肢3
4 結婚式ケッコンシキで「僭越センエツではございますが」と これは、結婚式のスピーチの締めの言葉です。
本来、スピーチの最後は、「以上で、〜を終わります」とか「最後に〜」とかですが、
「終わります」とか「最後」などの言葉は、結婚式というこれから新しい生活が始まる場面では
ふさわしくないので、「結び」という言葉に言い換えています。
よって、答えは3
結婚式ケッコンシキで「ムスびになりますが」と
忌み言葉(いみことば)とは、忌みはばかって使用を避ける語。
簡単にいうと忌み言葉とは、NGワードのことです。
「終わる」「消える」「切る」、これらは忌み言葉となります。
『重ね言葉』も忌み言葉と同じ種類の言葉としてNGワードといわれています。
「再三」「次々」「益々」など文字通り重ねられた言葉・繰り返された言葉です。
忌み言葉・重ね言葉を使うのを避けるのは
それは、言霊信仰(ことだましんこう)の風習のためだとされています。
・忌み言葉は、結婚式や葬式といった冠婚葬祭や、大切な行事などでは不吉や不幸を連想させる
・重ね言葉は、二度あってほしくない、繰り返されたくないことを連想させる
  トイ5 混種語コンシュゴカンして、ホカ語種ゴシュわせがコトなるものをエラ   不正解フセイカイ 問5 語種の組み合わせが異なる混種語
和語とは、日本で生まれた言葉
1 中華チュウカソバ 漢語とは、中国からきた言葉
2 マドガラス 外来語とは、外国からきた言葉。主に西欧語
3 ナガズボン 混種語ととは、和語、漢語、外来語が混じった言葉
4 ナマビール これらを語種といいます。
中華(漢語)+ソバ(和語) 「クラス編成」(外来語+漢語)
窓(和語)+ガラス(外来語) 「癒し系」(和語+漢語)
長(和語)+ズボン(外来語) 「携帯ストラップ」(漢語+外来語)
生(和語)+ビール(外来語) 「天然物」(漢語+和語)
よって、答えは1 「超薄型テレビ」(漢語+和語+和語+外来語)