試験T 問題11
日本語教育能力検定試験T問題11 【日本語の歴史]】
【はま先生解説センセイカイセツ
言語ゲンゴえず他言語タゲンゴ接触セッショクカエしており、相互ソウゴ影響エイキョウアタえている。日本語ニホンゴ  
フルくから中国語チュウゴクゴ影響エイキョウオオきくけ、漢語カンゴれてきた。また、16世紀セイキナカばから17世紀セイキ
ハジめには【(ア)】、18世紀セイキから19世紀セイキナカばには【(イ)】などの西洋語セイヨウゴ外来語ガイライゴとしてれた
日本国内ニホンコクナイ言語間ゲンゴカンでも、言語接触ゲンゴセッショクられ、タトえばアイヌオトがそのままノコっていることが
推測スイソクできる地名チメイもある。            
  モン1 【(ア)】【(イ)】にハイ適当テキトウわせをエラ   正解セイカイ 問1 日本語に影響を与えた西欧語はどれ?
漢語の次に来たものは何だろうと考えながら選択肢を見てみる。
1 ドイツ   スペイン   ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語。
2 スペイン   ドイツ  
3 ポルトガル オランダ   ドイツ語と言えば明治時代のイメージですね。
4 オランダ   ポルトガル 文明開化の後。アルバイトとか。医学用語にも多いと聞きます。
スペイン語はあまりイメージがないですね。
ポルトガルといえば、戦国時代。鉄砲とかキリスト教とともに入ってきた。
パンとか。ポルトガルが最初に来たヨーロッパ言語ですね。
オランダと言えば蘭学。江戸時代の鎖国後も
オランダとは出島を通じて交流がありました。
というわけで、
16世紀半ばから17世紀初めがポルトガル
18世紀から19世紀半ばがオランダ
よって、答えは3
アイヌ語から由来した北海道の地名
  トイ2 アイヌオトがそのままノコっていることが推測スイソクできる地名チメイエラ 不正解フセイカイ アイヌ語なので北海道だろうと。 札幌(サッ・ポロ・ペッ)             
北海道で一番大きい都市の札幌もアイヌ語でした。        
1 旭川アサヒカワ 4の弘前(ひろさき)は3と同じく青森県 サッ・ポロ・ペッ(乾く・大きい・川)に由来し、        
2 札幌サッポロ 1の旭川か2の札幌か。 札幌の中心部に流れている豊平川が乾季になると大幅に水量が少なくなることから    
3 青森アオモリ 名付けられたとみられます。            
4 弘前ヒロサキ ヒントは旭川(かわ) アイヌ語の発音がそのまま残っている地名である。        
「かわ」は前からある日本語だろうとわかります。                  
旭川(チュクペッ→チュプペッ)            
消去法で札幌 旭川(あさひかわ)のアイヌ語由来は、          
市内を流れる忠別川(ちゅうべつがわ)をアイヌが「チュクペッ」と呼んでいると和人が聞き取り、
よって、答えは2 それをチュプペッ(太陽・川→日が昇る川)と解釈したそうです。      
アイヌ語の発音がそのまま残っているわけではないので、正解ではない。    
北海道地名の約8割はアイヌ語から由来しますが、皆さんはご存知でしたか?
一方イッポウ明治以降メイジイコウには、植民地ショクミンチ主義シュギ政策セイサクのもとでオコナわれた日本語ニホンゴ教育キョウイクにより、アラたな日本語ニホンゴ
変種ヘンシュまれた。パラオでは、現地語ゲンチゴ日本語ニホンゴのダイグロシアが形成ケイセイされた。また、台湾タイワンでは
日本語ニホンゴがリンガフランカとしてきのうしていた。そのような状況ジョウキョウから台湾タイワンでは、日本語ニホンゴをベースと
したピジンがうまれ、「宜欄ギランクレオール」とばれるクレオールになった。    
  トイ3 ダイグロシアの説明セツメイとして適当テキトウなものをエラ     正解セイカイ 問3 ダイグロシアとは?
1 フタ言語ゲンゴ母語ボゴとして使用シヨウされる社会シャカイ第三ダイサン言語ゲンゴ使用シヨウされる状況ジョウキョウ ダイグロシアとは、ある社会で2つの言語が違う機能を持って使われていること。
2 フタつの言語ゲンゴタガいに機能キノウ分担ブンタンして、ヒトつの社会シャカイ使用シヨウされる状況ジョウキョウ
3 一方イッポウ言語ゲンゴ他方タホウ言語ゲンゴえられて、存続ソンゾクできなくなる状況ジョウキョウ 例えば、日常で話す言葉と、公的な場面で話す言葉が違うとか。
4 一方イッポウ言語ゲンゴ他方タホウ言語ゲンゴ干渉カンショウけて、言語変容ゴンゴヘンヨウこる状況ジョウキョウ 関西人が日常生活では関西弁を話し、公的な場面では標準語を話すイメージ。
よって、答えは2
  トイ4 リンガフランカの説明セツメイとして適当テキトウなものをエラ     不正解フセイカイ 問4 リンガフランカとは?
リンガフランカとは、「フランク王国の言葉」を意味するイタリア語。
1 コトなる言語ゲンゴハナ話者ワシャカン共通語キョウツウゴとしてモチいられる言葉コトバである
2 一国内イッコクナイ共通語キョウツウゴとしてサダめられるクニ象徴的ショウチョウテキ言語ゲンゴである フランク王国にはいろいろな民族の人がいて共通語としてフランク語を話していました。
3 国民国家コクミンコッカにおけるナショナリズム醸成ジョウセイ利用リヨウされる言葉コトバである。 そこから転じて、非母語話者同士の共通語のことをリンガフランカといいます。
4 コトなるクニアイダ共通語キョウツウゴとして国際機関コクサイキカンサダめた媒介語バイカイゴである
よって、答えは1
コトなる言語ゲンゴハナ話者ワシャカン共通語キョウツウゴとしてモチいられる言葉コトバである
  トイ5 クレオールにかんしてピジンと比較ヒカクした記述キジュツ不適切フテキセツなものをエラ 不正解フセイカイ ピジンは簡易的な言葉なので、文法構造は未発達です。
1 ピジンとコトなり、母語ボゴ話者ワシャ存在ソンザイする。 クレオールはピジンが発達した言葉なので、文法構造も発達しています。
2 ピジンとコトなり、公用語コウヨウゴになったものがある
3 ピジンと同様ドウヨウに、文法的ブンポウテキ構造コウゾウ未発達ミハッタツである よって、答えは3
4 ピジンと同様ドウヨウに、複数フクスウ言語ゲンゴからの語彙ゴイられる。