母音ボイン無声化ムセイカ母音ボインがあるところで、コエていないとき、その母音ボインは「無声化ムセイカされた」という。
無声化ムセイカ特徴トクチョウ             日本語の授業をしていると、たまに学習者に、        
「「〜です」の「す」は発音しませんか?」        
関西出身の方が苦労することの多い「無声化」です。 「「です」は“desu”ですか?“des”ですか?」        
関西など地方の人は母音の無声化をしないで話すので大変苦労する と聞かれることがあります。「教師の発音をよく聞いているな〜」と感心するのですが、
これは「母音の無声化」という現象です。        
アクセント核があると無声化が起こりにくい
母音の無声化は子音の有声・ 無声の区別にも関係したり , 拍の長さや
アクセントの問題にも影響したりする。
無声化を連続させてはいけない。1つおきに無声化させる。
無声化は連続レンゾクしてこらないので、間違マチガ
無声化する母音が続く場合は、無声化しない場合もあります。たとえば、「ふくすう」は「ふ」と「く」が両方無声化することはありません。
ɯkɯsɯɯ]複数フクスウふくすう
■無声化が続く場合、不明確をさけるために無声化しない場合もある。(無声化する音を2つ続けることは無い)
ききちがい [ki ki tɕi ga i] ふくそう [ɸɯ kɯ so ɯ]
しきつめる [ɕi ki tsɯ me rɯ]
母音を無声化しても意味は変わりません。 発話ハツワ意味理解イミリカイ影響エイキョウはなし
規則的な無声化のルール          
半狭母音イ[i]、ウ[ɯ]を含む拍が、アクセントの核ではなく、
@無声子音に挟まれている場合
 例:〜ました[maɕita] ɕ,t =無声子音
   「イ」が無声化する
 例:あした[aɕita] ɕ,t =無声子音
   「イ」が無声化する
A無声子音の後ろで、語末/文末の場合
 例:〜です。[desɯ] s=無声子音
    「ウ」が無声化する
 例:お菓子[okaɕi] ɕ=無声子音
     「イ」が無声化する
無声子音ムセイシオン   無声子音ムセイシオン k,s,ɕ,t,h,p カサタハパ
語末ゴマツ/文末ブンマツのポーズのマエ
   
  キ[ki] ク[kɯ] タイ から かれる にく
  シ[ɕi] ス[sɯ] タク
  チ[tɕi] ツ[tsɯ] きも  
  ヒ[hi] フ[ɸɯ] たり  
  ピ[pi] プ[pɯ]  
  シュ[ɕɯ]  
  フィ[ɸi]            
基本的には「き」「く」「し」「す」「ち」「つ」「ひ」「ふ」「ぴ」「ぷ」が、無声化する音です。
この音の後に無声子音の「カ」「サ」「タ」「ハ」「パ」行が来た場合、もしくは文末に来た場合に無声化します。
無声子音とは、『 k ・ s ・ t ・ h ・ p 』 [参考サンコウ資料シリョウ]
つまり『 か行 ・ さ行 ・ た行 ・ は行 ・ ぱ行 』
□法則□(赤い文字が無声化される音)
■母音 i u が無声子音に挟まれた場合は無声化する。
例 : K Ku(菊) / C KaRa(力) / T KaReRu(疲れる) …等
■無声子音に続く i u が言葉の終わりになる場合。
例 : aRiMaS (あります) / KaK (書く) / KiMoT (気持ち)  …等
※ただし助詞・助動詞が続いて一語となる場合は無声化しない。(無声子音にはさまれていない)
例 : 気持ちになる / ありますが / 書くでしょう / もしも / 明日を …等
■i u の他にも例外として、a o も同じ母音を持つ無声子音が続くと無声化する事がある。
例 : K KaRu(かかる) / K TaNa(刀) / K Ko(ここ)  …等
■最近は有声子音に挟まれた i u も無声化する傾向にある。
例 : MuS Me(娘) / S Gi(杉) …等
■無声化が続く場合、不明確をさけるために無声化しない場合もある。(無声化する音を2つ続けることは無い)
例 : K C i Gai(聞き違い) / S TuMeRu(敷き詰める) / F Sou(服装) …等
■サ行が重なるときも不明確をさけるため無声化しない。
例 : S SuMu(進む) / S (獅子) …等
スス sɯsɯmɯ
例外レイガイ ※最初の「す」の後ろに「サ」行の「す」が来ていますが、言葉自体が聞き取りにくくなるので、この「す」は無声化しない。
広母音や中母音が無声化する例          
広母音(こうぼいん/ひろぼいん)[a](あ)や、中母音[o](お)も無声化が起こることがあります。
@「カカ」or「ココ」で始まる語で、アクセントが「低高」のとき、語頭の「カ」「コ」が無声化する。
例)「かと」「ころ」
A「ハ」or「ホ」で始まり、次が無声子音になる語で、アクセントが「低高」のとき、語頭の「ハ」「ホ」が無声化する。
例)「か」「こり」「くせい」