文と節 |
|
|
|
|
2021年11月25日 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
文:最初から「。=句点」が付いたところまで一つと考える。 |
|
|
語の数は1語でも文になる |
|
|
語の数は複数でも文になる。 |
|
|
|
述語:物事の動きや状態などについて述べる部分 |
|
|
日本語は述語語が文の最後に来るのが特徴 |
|
|
述語になるのは・・・ |
|
|
動詞:動詞文(動詞述語文) |
|
|
形容詞:形容詞文(形容述語文) |
|
|
名詞+コピュラ:名詞文(名詞述語文) |
|
|
|
単文:述語が一つだけの文の事 |
|
|
複文:述語が複数在る文の事 |
|
|
|
節:「文の中から切り出せる、述語を含むまとまり」の事 |
|
|
|
複文: |
主節:それだけで独立した主語-述語の関係になる |
|
|
並列節:主節と意味的に対等な関係にある節 |
|
|
従属節:なんらかの形で主節に関わる節=独立して存在しない節 |
|
|
|
並列節 |
|
|
@勉強は大変ですが、面白いです。 |
|
|
A馬に乗ったり、釣りをしたりしたいです。 |
|
|
|
従属節 |
|
|
コンビニで牛乳を買ってから[従属節:連用修飾節]、家に帰った。[主節] |
|
|
おととい、家に帰った。 |
|
|
やってもやっても[従属節:連用修飾節]、この作業は終わらない。[主節] |
|
|
できるものなら[従属節:連用修飾節]、東京にに行ってみたい。[主節] |
|
|
彼女がここに着く[従属節:連体修飾節]時間を、教えてください。[主節] |
|
|
節の種類 |
|
|
連用修飾節:主節の述語を修飾する節 |
|
|
コンビニで牛乳を買ってから、家に帰った |
|
|
※帰った(動詞=用言)を修飾している。 |
|
|
|
連体修飾節:主節の名詞を修飾する節。 ※日本語教育では「名詞修飾節」といわれる |
|
|
彼女がここに着く時間 |
|
|
※時間(名詞=体言)を[彼女がここへ着く]という節が修飾している |
|
|
|
補足節:節の最後に「の」「こと」という語が付いて減退として名詞の役割を果たす |
|
|
主語になる節:節が文中の主語を担当する |
|
|
わたしがアメリカを旅行した「従属節」のは去年の10月です。 |
|
|
|
目的語になる節:節が文中の目的語を担当する |
|
|
ここでお弁当を買う[従属節]ことができます。 |
|
|
|
※形式名詞:「の」「こと」「とき」「ところ」で全体として名詞の役割をする |
|
|
連体修飾節:連体修飾節も修飾部はどんなに長くても名詞の前に来る。 |
|
|
昨日、モロッコから来た、マジシャン[名詞]にあったよ。 |
|
|
|
連体修飾節を教える4つの注意点 |
|
|
|
@連体修飾節の中では主題の「は」は使われず、「が」が使われる。 |
|
|
これは[お年寄りが読む:連体修飾節]雑誌です。 |
|
|
|
制限があるものの、「が」は「の」に交代が可能 |
|
|
これは[お年寄りの読む:連体修飾節]雑誌です。 |
|
|
|
A主節が「です」「ます」などの丁寧形でも、連体修飾節の中は「普通形」を使う。 |
|
|
ここで、[お土産を買う]ことにします。 ○普通形を使う |
|
|
ここで、[お土産を買います]ことにします。×丁寧形は使わない |
|
|
|
牧野成一:プリストン大学名誉教授: |
|
|
普通形をウチ形、丁寧形をソト形として、敬意を表す文ではソト形を使っても |
|
|
その中の説明をする場合は自分用のウチ形を使うと説明。 |
|
|
|
例外:「先ほど[申しました点]は」:企業のプレゼンなど、節の中を丁寧形 |
|
|
にする例もある。 |
|
|
|
辞書形=終止形+連体形:形が同じなので、辞書形とまとめているけど、 |
|
|
用法は異なる事があるので注意が必要。 |
|
|
|
文末の言い切りの意味:終止形 |
|
|
名詞の説明:連体の意味。「行く年来る年」:連体形 |
|
|
|
B節中の「〜ている」が「〜た」に交代可能なものがある。 |
|
|
あの[眼鏡をかけている人]を知っていますか。 |
|
|
あの[眼鏡をかけた人]を知っていますか。 |
|
|
※瞬間動詞の場合に限られる。 |
|
|
瞬間動詞:「テイル」が結果の状態を表す。動作が一瞬で終るもの。 |
|
|
「死んでいる」 |
|
|
|
C連体修飾節の「内の関係」「外の関係」 |
|
|
|
内の関係:連体修飾節の形で、英語の関係代名詞の節に相当するもの |
|
|
|
1文 |
これは[お年寄りが読む]雑誌です。 |
|
|
|
2文 |
これは雑誌です。 |
|
|
お年寄りがその雑誌を読みます |
|
|
※内の関係では、二つの文に分けた時に、修飾される名詞は両方に使われる。 |
|
|
|
外の関係:連体修飾節と修飾される名詞の間に、格関係が成立しない関係。 |
|
|
|
1文 |
[仕事をしている]最中に、セールスの電話がかかってきた。 |
|
|
|
2文 |
仕事をしていた。 |
|
|
その最中に、セールスの電話がかかってきた。 |
|
|
※外の関係では、二つの文の分けた時に、修飾される名詞が片方しか出ない。 |
|
|
|
名詞の中に、「最中」「途中」「話」「理由」「におい」「音」「横」など |
|
|
前に「ソレがどういうものか」という説明を付けないと意味が通らない物がある |
|
|
その説明に連体修飾節を使う場合、これを外の関係にあるという。 |
|
|
|
[皆がふざけている]横で、彼だけは予習をしていた。<前・後・横> |
|
|
横だけでは意味が不明→横を説明する連体修飾節:外の関係 |
|
|
[子どもにスマフォを持たせるなという]意見がある。 |
|
|
意見だけでは意味が不明→意見を説明する連体修飾節:外の関係 |
|
|
[車が走り去る]音が聞こえた。 |
|
|
音だけでは意味が不明→音を説明する連体修飾節:外の関係 |
|
|
|
これが[わたしが香港で撮った]写真です。:内の関係 |
|
|
写真は、写真で理解が出来る。 |
|
|
これは写真です。 |
|
|
わたしが写真を撮りました。 |
|
|
|
例外:「これが私があのとき[耳にした]音です。」:内の関係 |
|
|
これは音です。 |
|
|
わたしが耳にした音です。 |
|
|
内の関係と外の関係の見分け方 |
|
|
|
|
|
|
内と外の関係 |
|
内と外の関係2 |
内と外の関係3 |
|
|
内の関係 |
文章の述語(動詞など)と名詞の間に格(ガヲニヘトデ・カラ・マデ・ヨリ) |
|
|
関係がある場合、これを内の関係といいます |
|
|
内の関係:具体度の高い語彙 |
|
|
「昨日見た映画」=「昨日映画を見た」と言い換えることができる |
|
「映画」「雑誌」「学生」「女の子」「車」「男」「パソコン」 |
|
|
内の関係と判断する |
|
|
「お年寄りが読む雑誌」=「雑誌を読む」と言い換えが出来る |
|
先生に褒められた学生 |
|
学生が先生に褒められた |
ガ格 |
|
|
内の関係と判断する |
|
娘が弾いているピアノ |
|
娘がピアノを弾いている |
ヲ格 |
|
|
「廊下を走っている学生」=「学生が廊下を走っている」 |
|
私が単位を与えた学生 |
|
私が学生に単位を与えた |
二格 |
|
|
内の関係と判断する |
|
評論家が議論する相手 |
|
評論家が相手と議論する |
ト格 |
相手 |
|
|
「ピアノを弾く女の子」=「女の子がピアノを弾く」 |
|
彼女と初めて会ったパーティー |
パーティーで彼女と初めて会った |
デ格 |
場所 |
|
|
内の関係と判断する |
|
|
|
外の関係 |
「魚を焼く煙」:述語「焼く」と被修飾語「煙」の関係は、「煙 を/が 焼く」 |
|
外の関係:抽象度の高い語彙 |
|
|
などと書き換えることはできません。これを外の関係と言います。 |
|
「最中」「途中」「話」「理由」「意見」「におい」「音」「足音」「横」「仕事」 |
|
|
「階段を上がってくる足音」「足音(×が)階段を上がってくる」 |
|
「意見」「事実」「性格」「考え」「訴え」「味」「翌年」「翌日」「前」「右側」「理由」 |
|
「英語を教える仕事」「仕事(×が)英語を教える」 |
|
|
※被修飾名詞「仕事」は連体節中の述語と格関係を |
|
不動産の家主と借り手をマッチングさせる仕事 |
|
内容補充修飾節 |
|
|
持たないので、外の関係です。 |
|
|
意見・噂・要望・考え・訴え |
「という」が入る |
|
|
ダムを建設してほしいという要望 |
|
|
|
事件・事実・性格・特徴 |
「という」が入っても入らなくても良い |
|
|
老人の預金が勝手に引き出された(という)事件 |
|
|
|
におい・音・味・絵・写真 |
感覚や知覚に関する名詞 |
「という」は入らない |
|
|
会議室の正面にかけてある絵 |
|
|
|
翌年・翌日・前・理由・横・右側 |
|
相対名詞修飾節 |
|
|
|
大きなビルが建っている右側に川が流れている |
右側=川がある |
右側=×大きなビルが建っている |
|
名詞の内容を説明していない |
|
記録的大雪が降った翌日に雪崩が起きた |
翌日=雪崩が起きた |
翌日=×記録的大雪が降った |
|
名詞の内容を説明していない |
|
彼女が急に泣き出した理由は、彼にふられたからです。 |
|
|
理由=彼にふられた |
理由=×彼女が急に泣き出した |
|
名詞の内容を説明していない |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|