副詞フクシ

2021年11月24日

副詞フクシ：述語ジュツゴを修飾シュウショクする言葉コトバ：連用修飾語レンヨウシュウショクゴとして機能キノウする

副詞フクシの分類ブンルイ：情態ジョウタイ副詞フクシ、程度テイド副詞フクシ、陳述副詞チンジュツフクシの3つに分類ブンルイ

山田ヤマダ孝雄タカオ：副詞フクシを3つに分類ブンルイした人ヒト

山田ヤマダ孝雄タカオ：やまだよしお

「契沖、真淵、宣長以来の国学の伝統に連なる最後の国学者」とも評される。

「どのようにか」：様態ヨウタイの副詞フクシ・情態ジョウタイ副詞フクシ

「ゆっくり歩アルく」：様子ヨウスを表アラワす副詞フクシ

■副詞フクシの問題モンダイ

1　合格できて、とても嬉しい。�A　程度副詞

「のんびり歩アルく」：歩アルき方カタだけでなく、歩アルき手テの心情シンジョウまで述ノべられている

「わざと無視ムシする」

2　決して手を抜かない。�B　陳述副詞

「とっくに終オわった」

3　試験が近づき、ドキドキしてきた。�@　情態副詞

オノマトペ：さまざまな状態や動きなどを音で表現した言葉のこと。

物事の状態を表す擬態語（ふっくら、すべすべなど）、

4　彼は、まるで仏のようだ。�B　陳述副詞

音を言葉で表した擬音語（ガチャン、ドカンなど）、

人や動物の発する声を表した擬声語（ワンワン、ブーブー）の3つの種類

5　ゆっくりと階段を上る。�@　情態副詞

※する動詞ドウシになったり、形容詞ケイヨウシになったりするものもあるので注意チュウイが必要ヒツヨウ

「書類ショルイがバサッと落オちた」

６　歩きすぎて、ひどく疲れた。�A　程度副詞

「空ソラがどんよりしている」

７　もし来るなら、何か飲み物を買ってきて。�B　陳述副詞

「どのくらいか」：量リョウの副詞フクシ・程度テイド副詞フクシ

「たっぷり」「少スコし」「がっつり」：食タべた量リョウを示シメす

8　ずっと昔から、日本語教師になりたかった。�A　程度副詞

「かなり」「とても」「やや」「すこし」：難易度ナンイドを示シメす

とても嬉ウレしい/やや小チイさい/ちょっと疲ツカれた/もっと食タべて/ずっと昔ムカシ/かなりゆっくり

9　過去問対策は、とっくに終わった。�@　情態副詞

※どの程度テイドかは学習者ガクシュウシャに丁寧テイネイに教オシえたいところ

10　たぶん合格できるだろう。�B　陳述副詞

「いつか」：テンスの副詞フクシ・アスペクトの副詞フクシ

テンス：話ハナシがされる「今イマ・この時トキ」を基準キジュンとした前後ゼンゴ

「かつて」「これから」

日本の四大文法(時枝文法、松下文法、山田文法、橋本文法)

松下、山田、橋本、時枝と時系列に並べる

アスペクト：事態ジタイにおける開始カイシや最中サイチュウといった局面キョクメンを表アラワす

松下 原辞

「はじめて」「やっと」「いよいよ」

山田 複語尾

橋本 文節

文ブン全体ゼンタイを修飾シュウショクする副詞フクシ：ムード/モダリティーの副詞フクシ・陳述チンジュツ副詞フクシ

時枝 言語過程説

ムード：文ブンの中ナカで物事モノゴト以外イガイの話ハナし手テの気持キモちを表アラワす部分ブブン

確タシからしさの「たぶん」「おそらく」

願望ガンボウの「なんとか」「どうにか」

疑念ギネンを示シメす「いったい」

呼応コオウの関係カンケイ：呼応コオウ副詞フクシ

「とうてい及オヨばない」

「おそらく来クるだろう」

「たぶん来クるだろう」

「決ケッして泣ナかない」

「もし来クるなら」

「まるで天使テンシのようだ」

もっとも：副詞的フクシテキ観点カンテンで考カンガえる

□日本語検定試験ニホンゴケンテイシケンはN１がもっとも難ムズカしい

最モットも：程度テイドや量リョウが他ホカのどれよりも勝マサっている

□東京トウキョウは最モットも人口ジンコウが多オオい年トシの一ヒトつだ

最モットも：程度テイドや量リョウが他ホカのどれよりも勝マサっている

□山中ヤマナカさんの意見イケンがもっとも信頼シンライに値アタイする

最モットも：程度テイドや量リョウが他ホカのどれよりも勝マサっている

□きみがそう思オモうのももっともだ。

「尤モットも」：副詞フクシ/ナ形容詞ケイヨウシ：妥当ダトウである・理リにかなっている

「尤モットも」：接続詞セツゾクシ：前マエの事コトを肯定コウテイしつつ、例外レイガイや反対ハンタイを添ソえる

程度副詞とは、状態の程度を表す副詞です。「とても」「だいぶ」「たいへん」「もっと」など。

程度副詞で修飾できる名詞とできない名詞があります。

状態を表している名詞であれば、程度副詞で修飾できます。

程度副詞で修飾できる名詞の例

・右→もっと右　〇

程度副詞で修飾できない名詞の例

・太郎→もっと太郎　×

「少し」が形容詞を修飾すると、相対的な程度が小さいことを表します。

�@太郎は花子より、背が高い。（太郎：180cm、花子：150cm）

�A太郎は花子より、少し背が高い。（太郎：180cm、花子：178cm）

�@の文に比べると�Aの文は、太郎と花子の背の差の程度が、相対的に小さいことを表しています。

「３人」などの数量詞は、連用用法で使います。

3匹ビキの子豚コブタ

連体レンタイ用法ヨウホウ

数量詞の連体用法とは、数量詞で名詞を修飾する方法です。

例）３匹の子豚（「子豚」という名詞を数量詞「３匹」が修飾）

3杯ハイ食タべた

連用レンヨウ用法ヨウホウ

数量詞の連用用法とは、数量詞で形容詞や動詞を修飾する方法です。

3人ニン少スクない

例）ご飯を３杯食べた（「食べた」という動詞を数量詞「３杯」が修飾）

：動詞の前には助詞を入れずに副詞的に使う。　青本P81

※数詞スウシと時トキを表アラワす名詞メイシを時数詞ジスウシとして、ひとまとまりにする。

時トキの言葉コトバ：きのう　パーティーが　ありました。

数カズの言葉コトバ：パンを三ミッつ食タべました。

：動詞の前には助詞を入れずに副詞的に使う。　青本P81

比較構文で数量詞を連用用法で使う例）

・AクラスはBクラスより３人少ない。（「少ない」という形容詞を数量詞「３人」が修飾）