動詞の分類 |
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2021年11月24日 |
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「いる・ある」の区別再考 |
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存在文: |
「いる」:人や動物など生物の存在を表すとき、主体的な動きが感じられるときに使う |
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原義は人や動物が自らの意志で、ある場所にじっとしていること |
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「受付に山中さんがいます。」 |
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「ある」:主体的な動きが感じられないときに使う |
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意志とは関係なく、単に物や人が存在していることを示す |
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人について述べるときは「客観視」して述べている。 |
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動詞の分類 |
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動作動詞:「食べる」「聞く」「寝る」「飛ぶ」 |
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状態動詞:「います」「あります」 |
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@待合室に田中課長がいます。 |
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「います」は動作ではなく状態を示す語と考える |
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※話し手は課長が「いる」そのものに関心がある。 |
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「できます」:可能な状態を表す |
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「要ります」:必要な状態を表す |
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自動詞/他動詞 |
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自動詞:「〜を」で表される目的語を持たない動詞が自動詞 |
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他動詞:「〜を」で表される目的語を持つ動詞が他動詞 |
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英語は自動詞と他動詞が同じ形だけど、日本語は音韻的に似た別の形で |
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自他を占めるのが普通。 |
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「消える(自)-消す(他)」「出る(自)-出す(他)」 |
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例外 |
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「開く:本が開く(自)/本を開く(他)」 |
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「閉じる:本が閉じる(自)/本を閉じる(他)」 |
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意志動詞/無意識動詞:意向を表す「〜(よ)うと思う」 |
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意識動詞:「食べる・取る」:人の意志による動きを表す |
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他動詞が多いように思われる |
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例外:「する」 |
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「宿題をする」:意識動詞 |
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「吐き気がする」:無意識動詞 |
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無意識動詞:「咲く・晴れる」:人の意識が介在しない動きを表す |
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自動詞が多いように思われる |
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例外:「鍵を無くす」:無意識動詞であり、他動詞である |
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「忘れる」を意識動詞/無意識動詞で区別する |
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うっかり・つい・などを付けると区別しやすい。 |
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□電車の中に傘を忘れてしまった。 |
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うっかり忘れてしまった=無意識動詞 |
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無意識動詞+てしまう:残念後悔の気持ちを表す |
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□昨日の失敗など早く忘れてしまおう |
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自分で意識して忘れる=意識動詞:うっかりは付かない |
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意識動詞+てしまう:動作の完了を表す |
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□大事な書類を忘れないように、かばんに入れておいた |
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うっかり忘れてしまわない様に=無意識動詞 |
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□よく名前を忘れるために、貰った名刺に書くようにしている |
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うっかり忘れるために=無意識動詞 |
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辞書形+ために:無意識動詞の場合は理由を表す |
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辞書形+ために:意識動詞の場合は目的を表す |
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別れた恋人を忘れるために友達と旅行に行く |
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