日本語の形態論 |
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2021年11月20日 |
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形態論:携帯・語彙体系における形態とは語の形の事。 |
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「素」:言語学で言葉をある種の構造ととらえた場合の最小の単位の事 |
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音素:同じ音と理解される音のグループ |
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5歳児の「ス」も99歳の「ス」も同じ音で「つ」でも「ず」でもないという事 |
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形態素:意味又は機能を持つ、最小単位の事 |
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意味や機能でこれ以上は分けられない単位で、語とは違う |
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「お気遣い」 |
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お:丁寧さを表す印で、一つの形態素:単独では使えない:拘束形態素 |
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気:一つの形態素:独立した語としても成り立つ:自由形態素 |
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遣い:一つの形態素 |
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※3つの形態素から成り立っている。 |
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拘束形態素:単独では使えず、語の中に縛り付けられている形態素 |
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イメージ的には「エビ天」の天の部分。衣だけでは意味をなさない。 |
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(例)聴解力 力は拘束形態素 |
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(例)効率性 性は拘束形態素 |
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(例)アメリカ的 的は拘束形態素 |
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自由形態素:独立した語としても成り立ち、ある語の一部にもなるし、単独でも |
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使える存在。 |
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(例)味噌味 味は自由形態素 |
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形態素の世界 |
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「高い」&「白い」:イ形容詞で似ているけど |
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「高」は語の一部にしかならない、拘束形態素 |
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「高さ」「出来高」など |
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「白」はそれだけでも、色を表す名詞で、自由形態素 |
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異形態:形態素が語の中で違う現れ方をしている同じ形の事 |
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形態素は複合して単語になる時位に、違う形になる事がある。 |
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箱 |
箱庭 |
はこには |
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本箱 |
ほんばこ |
連濁 |
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雨 |
雨模様 |
あめもよう |
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雨足 |
あまあし |
連濁 |
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霧雨 |
きりさめ |
連濁 |
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接辞:拘束形態素の多くで単独で語にならず意味や用法を付加するもの |
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日本語の典型的な、接辞はお気遣いの「お」や高さの「さ」などの事 |
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接頭辞:語の前に来る接辞 |
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「お」・「ご」は丁寧さを付加する拘束形態素 |
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「おでん」は「でん」という単独の自由形態素がないので、おでんで |
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一つの自由形態素と考える |
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接尾辞:語の後ろに来る接辞:文法上の役割を変えるものがある |
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「さ」:イ形容詞を名詞に変える |
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深い→深さ |
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高い→高さ |
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「ぽい」:名詞をイ形容詞に変える |
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子どもっぽい |
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「らしい」:名詞をイ形容詞に変える |
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男らしい |
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