語の意味 |
|
|
|
|
2021年11月20日 |
|
|
|
単語の意味=意味成分の集合: |
|
|
言語話者の多くが認める基本的な意味単位 |
|
|
辞書的な単語の意味:語が示す内容であり、同時に他の毎の違いを示す記述 |
|
|
類義関係:意味的に重なる所が大きい語同士の関係 |
|
|
類義語:意味が似ている単語同士の事。 |
|
|
「たのしい」「うれしい」=心が愉快という共通点 |
|
|
何かの違いによって話者が使い分けている |
|
|
同義語:限りなく同義に近い類義語 |
|
|
「台所・キッチン・厨房」 |
|
|
完ぺきに一致しているわけでは無い。 |
|
|
※意味を変えることなく、形式を変えることはできないという言語学の主張。 |
|
|
|
□動物と猫・・・・似てはいるけど、類義語の関係ではなく、 |
|
|
カテゴリー間の上下関係、包摂関係にある。 |
|
|
反義関係:ある点で相反している語同士の関係 |
|
|
反義語=対義語:意味が反対になる単語同士の事 |
|
|
|
※中間があるか無いかという基準 |
|
|
「生-死」:中間が無い対立という事になる |
|
|
「遠い-近い」:遠くも近くも無い、中間が存在する |
|
|
|
※身の置き方で変わる反義関係 |
|
|
「上り階段-下り階段」:同じ階段だけど、どちらに身を置いたかで呼び方が変わる |
|
「あげる-もらう」 |
|
|
「売る-買う」 |
|
|
|
※文化的な文脈で理解する反義関係 |
|
|
白-黒:が基本的な反義関係 |
|
|
白-赤:運動会や、紅白では、赤が反義語とも考えられる |
|
|
百科事典的意味観:語の意味とは、辞書の示す意味よりも広く、世界を直接・関節的に経験した、 |
|
わたしたちの解釈の結果とみなす意味観の事。 |
|
|
|
意味合い:ある語が指し示す意味から連想される多様な事柄の事 |
|
|
「昼ドラ」:昼間に放送される帯ドラマ:広辞林 |
|
|
「まるで昼ドラみたいな展開だ」 |
|
|
昼ドラに裏切り・憎悪・女の争いなどの要素が想像されている |
|
|
概念化:知覚した対象に「まとまり」があると、人間はそれに名前を付けます。 |
|
|
ニャーと鳴く髭のある生物を、「ねこ」という音で概念化した。 |
|
|
|
概念化の対象は、輪郭のある猫や花のように輪郭があるものが多い |
|
|
山のように、境界が分かりにくい物もあり、 |
|
|
水のように容器に入れないと輪郭が無い物もある |
|
|
雷とか地震は時間の推移で一塊で理解される |
|
|
昼ドラも時間を輪郭にした物と考えられる |
|
|
多義語:概念化した言葉が、集団で使われるうちに、約束が少しずつ変化していき |
|
|
複数の意味を持つようになった語。 |
|
|
「花」:植物の生殖部分 |
|
|
「今が人生の花だ」:人生の最盛期という意味もある、多義語となる |
|
|
|
同音異義語:「花」と「鼻」は、たまたま、発音が同じ別の語 |
|
|
多義語とは違うので区別が必要 |
|
|
|
単語が多義になる動機づけ |
|
|
中心義:多義語の中で話す人が最初に思い浮かべる具体的中心的な意味 |
|
|
派正義:中心義からの動機付けがあって、派生した意味 |
|
|
|
@派生の意味が中心義に似ている |
|
|
「薬」:中心義:薬局で処方される心身を治すための物質 |
|
|
「今回は良い薬になった」:派正義:失敗に対する反省で心身への良い影響 |
|
テーブルの「脚」は人間や動物の脚部に見立てている。形態的な類似 |
|
(例) |
|
|
父:中心義:男の親 派正義:偉人や創始者 |
|
|
波:中心義:水面の高低運動 派正義:社会の動き |
|
|
星:中心義:夜空に光る天体 派正義:芸能人などのスター |
|
|
|
A「ちかい」から |
|
|
「昨日は寒いから鍋を食べた」:実際には鍋は食べていない。鍋の中身を食べた |
|
中心義:器具としての鍋 |
|
|
派正義:鍋の中の食べ物 |
|
|
「お風呂が沸いた」 |
|
|
中心義:器具としてのお風呂 |
|
|
派正義:お風呂の中の水が沸いた |
|
|
「お手洗い/化粧室」:時間的な隣り合わせが多義の動機となる |
|
|
中心義:排泄をする場所 ※あまり排泄は言いたくない |
|
|
派正義:排泄の次にする行為である、手洗いを使ってその場所を名付ける |
|
|
B派生の意味と中心義の上下関係が変わるから |
|
|
「一休みして、お茶にしましょう」:お茶でも、コーヒーでもジュースでも良い |
|
中心義:日本茶 |
|
|
派正義:嗜好品の飲み物全般 |
|
|
「酒」 |
|
|
中心義:日本酒 |
|
|
派正義:アルコール全般:ビール、ウイスキー、ワイン、その他すべて |
|
|
「花見」 |
|
|
中心義:植物の生殖に関する部分 |
|
|
派正義:花見は桜しか意味しない=桜の意味が加わって多義となる。 |
|
意味の縮小:天気(中心義)-晴天(派生義) |
|
|
文法化:語以上の意味を持っていた語が文法的機能を持つプロセスの事 |
|
|
「ところ」:場所や空間を表す単語 |
|
|
「安売り店に行ったところ、閉店していた」:接続詞のような文法的な機能を持っている |
|
語彙化:「打ち明けて言えば」という主語と述語の句が「ぶっちゃけ」という副詞になる例の事。 |
|
これは文法化ではない。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|