「た」に関カンする除法ジョホウ

■「た」を過去形カコケイと教オシえてはいけない。

1 過去を表す「タ」

子どもの頃は可愛かったな。

□来週ライシュウ、学校ガッコウで会アった時トキに、本ホンを返カエします。

2 完了の「タ」：し終わったを付けてみる

この「た」の用法ヨウホウは・・・何ナニ？？

もう宿題をやった。/この論文読みましたか？

※過去形カコケイでは無ナい

3 命令の「タ」

買った買った、今日はサンマが安いよ

□納豆ナットウを食タべたことがある。

4 発見の「タ」

食タべた：タ形ケイ：経験ケイケンを表アラワす

探していた本こんな所にあったよ。

あったあったこんな所に財布があった。

※納豆ナットウを食タべることがある

5 確認の「タ」

食タべる：辞書形ジショケイ：多オオくは無ナいが回数カイスウがゼロでないことを表アラワす

関西出身だったんですか。

『ことがある』の用法：タ形と辞書形で意味が変わる

6 再確認/ 想起の「タ」

明日は会議だったな。

□富士山フジサンに登ノボったことがある。

7 反事実の「た」

登ノボった：タ形ケイ：経験ケイケンを表アラワす

早く行けば買えたのに。（実際、買えていない）

If i went there early, i could buy it. 仮定法過去

※1年ネンに数回スウカイ、雪ユキが降フる事コトがある。

8 経験の「タ」

降フる：辞書形ジショケイ：多オオくはないが回数カイスウがゼロでないことを表アラワす

納豆を食べたことがある。

『ことがある』の用法：タ形と辞書形で意味が変わる

おっしゃる：過去形カコケイ「〜た」には促音便ソクオンビンが付ツく：おっしゃった

いらっしゃる：過去形カコケイ「〜た」には促音便ソクオンビンが付ツく：　いらっしゃった

過去カコ

昨日宿題キノウシュクダイをやった

現在完了ゲンザイカンリョウ

もう宿題シュクダイをやった

命令メイレイ

買カった買カった今日キョウはサンマが安ヤスいよ

発見ハッケン

あった、あった、こんなところに財布サイフがあった

確認カクニン

山梨ヤマナシ出身シュッシンだったんですか

想起ソウキ

今日キョウは燃モえるごみの日ヒだった

経験ケイケン

納豆ナットウを食タべたことがある

ムードの『タ』は、「通常の過去・完了の用法とは異なる」これです。

ムードの『タ』の例として不適当なものを選ぶ問題なのだから、

通常の過去・完了の用法を選べばよいのです。

選択肢を見ていきましょう。

選択肢１　買えた　「もっと早ハヤく行イけば買カえたのに」

「買えた」と言っていますが、実際には買っていません。

どうして、買っていないのに「買えた」というのか。

それは、事実と反対のことを表すためです。

反事実の『タ』といいます。

反事実の『タ』とは、実際には起こらなかったことを指します。

英語でも、事実じゃないことを過去形を使って表す用法がありますね。

if I were you, I would study Japanese.

私があなただったら、日本語を勉強します。

英語でも日本語でも事実じゃないことを表すのに、『タ』やwereといった過去形を使うのが、おもしろいですね。

選択肢２　可愛かった

彼の子どもの頃という過去の状態について『可愛かった』と言っているので、過去を表す『タ』です。

通常の過去の用法の例なので、ムードの『タ』の例として不適当です。

選択肢３　あった

本はいまも「ある」ので、過去ではありません。

これは、発見の『タ』です。

発見の『タ』とは、何かを見つけた時の気持ちを表す『タ』です。

例）あ、合格証書があった！

選択肢４　会議だった

「明日」と言っているので、過去や完了でないことは明らかです。

これは、再認識（想起）の『タ』です。

再認識の『タ』とは、過去に知ったはずの情報を今一度、認識するときの『タ』です。

例）Bさんって、関西人でしたっけ？

よって、答えは２